英語学習の動機づけに関して研究しています!
University of Warwick
Department of Applied Linguistics
函館市立的場(現巴)中学校出身
卒業2016年
山上 徹さん
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英語学習の動機づけに関して研究しています!
生徒の理想像を探る
現在、Economic and Social Research Council(ESRC)から奨学金をもらいながら、イギリスにあるUniversity of Warwick(ウォーリック大学)の博士課程に在籍し、研究を行っています。これまで、第二言語(L2)学習の動機づけに関する研究は、数十年にわたり世界中の英語教育に多大な貢献をしてきており、動機づけの主要な枠組みのひとつに、L2 動機づけ自己システム(L2MSS)というものがあります。この理論的枠組みの中に、理想L2自己(ideal L2 self)という要素がありますが、これを捉え直すのが私の現在の研究テーマです。理想L2自己とは「流暢に英語を話せる自分」や「海外で働いている自分」など、将来の理想像として描かれる第二言語を使う自分の姿を明確に想像し、現在の状況と理想像とのギャップを埋めようとすることで、動機づけが強くなるというものです。近年、理想L2自己に関する研究では、単一言語主義の傾向があるという批判がなされ、理想多言語自己(ideal multilingual self)という概念が提案されたりもしています。しかし、一般的に単一言語の国と考えられている日本では、必ずしもこれを完全に援用できるとは言い切れないかもしれません。さらに、多くの若者がテレビから離れ、YouTubeやTikTokなどのメディアを好むようになってきており、インフルエンサーが紹介する海外生活や、留学に関すること情報を気軽に目にすることが可能になったおかげで、多様な視点に触れる機会が増えています。このような背景を踏まえると、学習者の理想の話し手としての自己が本当はどのようなものなのか?これを、あらゆる可能性を排除することなく探ることが不可欠であると考えているため、博士課程ではこの研究を行っています。
有斗高校のマーチングバンド部で練習に励んだ日々が、現在への原動力に!
有斗高校では、マーチングバンド部の一員として全国大会で金賞を目指して練習に励む毎日でした。私は有斗高校へ入学するまで楽器経験は全くありませんでしたが、入学して新しいことに挑戦してみようと思い、入部したのがマーチングバンド部でした。入部してからずっとピット(マーチングバンドにおいて定位置で演奏する打楽器の演奏スペース)を担当していて、打楽器を演奏していました。そして、日々練習に打ち込み、個人の技量も上げ、チームとしても全国大会で金賞を収めようとしていた矢先、高校二年生の時に交通事故に遭ってしまい手首を複雑骨折し、2回の手術を余儀なく受けました。手術は成功したものの、当時打楽器を担当していた私にとっては、このまま打楽器の演奏を続けると手首への負担が大きいと主治医から話をされ、その後打楽器の演奏は断念していました。残りの在籍期間は、手首に最も負担がないであろうと判断し、トランペットへコンバートしました。しかし、一度も演奏の経験がなく、非常に難しい楽器であるとも言われていトランペットを演奏するということは並大抵のことではなく、毎日苦労の日々でした。しかし、顧問の先生から日々激励を受けながら毎日猛練習し、人前でしっかりと演奏できるまでになり、大会の楽曲中でDuetパートを頂くことができました。そして最終的には高校最後の全国大会で金賞も受賞し、これまでの苦労と努力が報われた大会となり、最高の形で終わることができました。
有斗高校で学んだもの
「人は、本気でやれば何でもできる」これが有斗高校で得た一番の教訓でした。学業も部活も辛い場面に何度も出会しました。しかし、有斗高校の先生が粘り強く、私を信じて熱心に指導してくださったおかげで、結果的に、進路でも部活でも自分が納得いく結果となっています。特に今は博士課程に在籍しており、辛抱強く文献を読んだり、執筆をしたりということが約4年間毎日続きます。そんな中でも、高校で培った辛抱強さが今でも活かされており、今の自分があると思っています。有斗高校は、生徒一人ひとりがどんなことにでも挑戦でき、先生も親身に生徒の相談に乗ってくれる学校です。そんな有斗高校へ入学してみてはいかがでしょうか?
※2025年記事を更新しました。