有斗高校応援ブログ

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ユウトの進路指導

Career Guidance

YUTO

-Graduates of YUTO-

ユウトの先輩たち

北海道から世界へ!走り幅跳び 日本記録保持者 8m40㎝

株式会社ゼンリン

陸上競技アスリート

函館市立本通中学校 出身

卒業2013年

城山 正太郎さん

小3で陸上競技を始める
陸上競技を始めたのは、小学校3年生の時です、2歳年上の兄が函館の千代台陸上競技スクール(CRS)に入校したので、私も自然な成り行きではじめました。競技用トラックで走れるのが楽しくて通ってました。専門の先生が熱心に指導してくれたおかげで、小学校5年の時に100mの全道代表になりました。横浜での全国小学生陸上競技交流大会に出場でき、それが代表になった最初です。その後、中学生になってもCRSで陸上を続けて、高校は、選手としても指導者としても実績のある西川先生(本校OB・陸上競技部監督)の下で陸上競技を続けようと有斗高校に進学しました。

有斗高校で走幅跳に転向
実は、走幅跳を種目とするようになったのは有斗高校の2年になってからでした。本来、トラック競技の100mが自分の専門種目でした。しかし、100m種目は得意とする選手の数が多く、1年生の秋の大会で、西川先生に勧められて走幅跳に出場することになりました。
100mに出られない事はとても残念だったのですが走幅跳をやってみると、思っていた以上の距離を跳ぶことが出来て、面白いなと思い、やれそうな気がしました。以後、100mも続けながら走幅跳専門にシフトしていったのですが、有斗高校のように大勢の選手が集まる陸上競技部でなかったなら、そのまま100m種目の選手を続けていて走幅跳との出会いも無かったような気もしますから、有斗高校に進学して良かったです。

陸上競技部での練習が今の基礎
兄も有斗高校陸上競技部だったので入学前から聞いてはいましたが、練習はとても本格的なものでした。実は、私はそれまで走ってばかりでウエイトトレーニングは、全くといっていいほどやっていなくて、有斗高校陸上競技部で重たいバーベルやダンベルを持ち上げたりすることに驚きました。でも、ウエイトトレーニングを高校時代にやっていまた、有斗では、自分の目標を紙に書いて、計画を立てることも学びました。特に試合前の練習調整のために行っていました。自己を管理して良い成果を出すイメージをしながら、目標を目指す習慣を身に付けることができました。
そういった事の積み重ねのおかげで有斗高校3年の時に国体で走幅跳5位に入る事ができました。走幅跳に種目を変えて1年半で全国5位の成績を出せたのだから、このままもっと積み重ねていけば、さらに良い記録を出せるに違いないと思い、道内の大学で実績を持つ陸上競技部がある東海大札幌キャンパスに進学することにしました。

北海道から世界へ
大学進学にあたっては、東京の大学からも誘いはあったのですが、自分はやっぱり北海道で頑張って行きたいという思いがありました。
正直に言うと人の多い所が苦手で、マイペースを保ちたかったのです。多分、本州の強豪大学に進んでいたら周りの刺激が、かえって雑音になって競技に集中してこれなかったと思います。東海大札幌キャンパスは大都市札幌にあるにも関わらず、緑豊かな自然に囲まれた場所にあって、函館以上に落ち着いた環境で、競技に集中できる所でした。
まさに雑念無く練習に打ち込めたおかげで、大学2年生で、日本代表として台湾・台北市で行われたアジアジュニア陸上競技選手権大会に出場し、7m70を跳んで銅メダル。その後アメリカ・オレゴン州で開催された世界ジュニア陸上競技選手権大会に出場し、7m83を跳んで銅メダルをとりました。大学4年の時には7m96を跳んで学生日本一を決める日本学生陸上競技個人選手権大会で優勝できましたから、北海道で頑張ろうと東海大札幌キャンパスに進学して良かったです。記録を伸ばすための日々の練習をしっかりやれば、ここから全国大会にも出られるし、全国大会で実績を出せば国際大会の代表にも選ばれ海外にも行ける、まさに有斗高校陸上競技部で西川先生に教えてもらったことをその後も続けてきた結果だと思います。
大学入学以来、コーチとして指導にあたってくれた東海大札幌キャンパスの先生も、高校までの私の成績をふまえたうえで、伸び伸びと自由にやらせてくださる方で、それが、私には良かったと思います。大学卒業後は、ゼンリンという会社に所属していますが、今も東海大札幌キャンパスを拠点にして後輩たちと一緒に練習させてもらい、引き続きお世話になっています。競技者としての私の環境を、親身になってフォローしてきてくれた方なので感謝に堪えません。
社会人になって3年目の2019年8月の「アスリート・ナイトゲームズ・イン福井」で、8m40を跳んで走幅跳の日本記録を更新することができ、東京2020オリンピックへの代表選考基準をクリアできました。今は、とにかくオリンピックの本番に向けて日々の練習に励み、ベストな状態で競技に臨むためにしっかりやって行きたいと思います。

有斗高校で学んだ礼儀・挨拶の大切さ
私が、有斗高校をめざす皆さんにお伝えしたい事は、有斗高校で、挨拶とか周りの人に対する礼儀の大切さを教えてもらえて本当に良かったと言うことです。走幅跳は個人種目ですが、私自身のこれまでの記録は、私一人で打ち立てて来たものではありません。コーチの指導のもと先輩や仲間と練習メニューを考えたり実践してきたことでお互いに力を伸ばし合ってこられたと思います。そういった周りとの関係を築くには人との円滑なコミュニケーションが必要です。大会でも審判やスタッフ、他のチームの選手や監督に不快感をあたえてしまうと、それがもとでいらぬプレッシャーをかけられることになって、競技への集中に支障をきたすことになりかねません。私が大舞台であればあるほど大会で競技に集中できるのは、礼儀や挨拶に気をつけているからだと思います。
そして、有斗高校に入学したならクラブ活動にも励んで欲しいと思います。有斗高校の先生たちは、どんなクラブであっても親身に指導してくれますから、あなたも必ず人間的に成長することができます。是非、それぞれの世界をめざして頑張りましょう!

在学中は本校陸上競技部の一員として国体に出場。東海大学札幌キャンパスに進学し、卒業後は株式会社ゼンリンに所属。その後も札幌を拠点に走幅跳を続けてこられました。2019年8月17日福井運動公園陸上競技場で開催された大会(Athlete NightGames in FUKUI)で8m40cmを跳び、日本記録を更新。東京2020オリンピックへ出場、活躍が期待されます。

※2021年に取材した記事です。

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