ユウトのクラブ
YUTO Club
ユウトのクラブ
YUTO Club
~選手に伝えたいこと~
舞台はリーグ戦全勝同士の5セットマッチ決勝戦。
セットカウント2-2、
点数は13対13。
相手は全国大会ベスト8の強豪校。
選手は数々のタイトルを制覇している猛者達、
平均身長や経験ははるかに相手が上。
皆さんならどのような心理でコートに立って
相手と戦いますか?
これは私が大学2年生の時に体験した場面です。
結果は34対32で死闘を終え、
勝利を手にすることができました。
今でも鮮明に覚えていますが、
本当に紙一重でした。
――――その差は何だったのか。
現在でもわかりません。
結果的に優勝できた背景ついて、
今回は私なりの見解を述べていきたいと思います。
当時、
私たちは基本練習がなく(少なからず身に付いていた?)、
アップ→パス→サーブ→スパイク→ゲーム練習
といった流れを毎日行っていました。
監督は週末に体育館には来ますが、
平日は選手のみ。
キャプテン(3年生)がチームの舵を取り、
公式戦まで仕上げていきます。
優勝できた理由として、
①「優勝」することに貪欲であったから、
②キャプテンの人柄に惹かれた後輩達が尽力して練習に励んでいたから、
③日々の練習において仲間と意見をぶつけ合いながらもお互いを尊重し合っていたから、
これらが実を結び、
良い結果に繋がったのだと思っています。
特にその中でも
③日々の練習において仲間と意見をぶつけ合いながらもお互いを尊重し合えた環境
が大きい。
勝つことに拘るあまり周りが見えない時にでも、
それを否定せず受け入れてくれた仲間は
卒業した今でもかけがえのない大切な存在です。
一方的な主張ではなく、
相手のことを考えながら、
チームとしての在り方を模索していた時間は
大変貴重でした。
終わってみると、
バレーボールに全力で打ち込めた時間は
一瞬だった気がします。
本当に楽しかった。
選手たちに同じ経験をさせてあげたい、
その想いで今日も体育館に向かいたいと思います。