社会人となるための礼儀やコミュニケーションの大切さも熱心に教えていただいた。
北海道教育庁
学校教育局 高校教育課
函館市立的場中学校出身
卒業2010年
坂田 太郎
現在、私は江差町にある北海道教育庁檜山教育局の総務課に勤務しています。有斗高校を卒業して、函館市内の専門学校に進学し、卒業後すぐに勤務しましたから、早いものでもう7年が過ぎました。北海道教育庁は北海道教育委員会の中で、北海道内にある公立の小・中学校・高等学校・博物館・図書館・スポーツ施設などの運営が円滑に進むように管理事務を行う行政機関です。私は檜山教育局総務課教職員係主事といって、檜山管内の江差町、上ノ国町、厚沢部町、乙部町、せたな町、今金町、奥尻町の7町にある小・中学校の学級編成数と先生や職員の方々の人事配置を決める仕事をしています。2年前からこの職に付きましたが、全ては、各学校の児童生徒の学びを、順調かつ円滑に進展させていくための仕事なので、公務員として、とても責任のある仕事だと自覚して毎日を生きています。自分の担当する地域の子どもたちがしっかりと学び、体も心も健やかに成長してくれることは、地域の将来にとっても大切なことなので、とてもやりがいのある仕事に就くことができたと思います。
ちょっと突飛なお話になりますが、こういった学校教育に関する仕事に就くことは小学校の頃からのあごがれでした。小学生だった私は、何となく学校という場所が好きで、先生もそうでしたが、事務室で働く職員の人たちの仕事にも関心があって、ああいう仕事をする人になりたいと思っていました。ただ、それはまったくの思いだけで、誰にも話さず、どうしたらなれるのかもわからずに中学校時代を過ごしました。有斗高校での3年間は、私にとっての重要なターニングポイントだったと思います。どの科目の先生も基礎から親身に教えてくれる方ばかりで、小学校以来の学校への楽しみを感じることができました。中でも、担任だった数学の先生は百升計算から始める程、基礎からしっかり教える方で、中学校であまり得意ではなかった数学に苦手意識がなくなった事は、その他の科目全般に対するやる気にも繋がる大きな出来事だったと思います。そして勉強する事が楽しくなる環境で学べたことで、公務員試験を目指して学ぶという目標も持てるようになりました。ちょうど私が高校を卒業する年に公務員試験に向けて学ぶコースのある専門学校が函館にも開校したので、1期生として入学し、専門的に学ぶ事で北海道職員採用試験の一般事務系・教育行政職員に合格できました。学校教育に関わる仕事に就くという小学校時代の願いが叶ったわけで、とても幸せな事です。もちろん両親も喜んでくれました。これは、有斗高校で学び自分自身に自信が持てた結果だと思います。
有斗高校では、バスケットボール部員としても、常に全国大会を目指して励むことができましたし、勉強でもスポーツでも自分で納得してまっすぐな姿勢で取り組めば、自分にとっての確かな結果が得られるという意識を身につけることができました。そして社会人となるための礼儀やコミュニケーションの大切さも熱心に教えていただきました。有斗高校での3年間に心から感謝して、これからも地域のために日々の仕事に役立ててまいります。
※平成28年度にインタビューしたものです。