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ユウトの先輩たち

患者さんからのありがとうの一言が嬉しい!小学生で大病をしたことが看護師の道に

函館市立病院

消化器外科病棟看護師

函館市宇賀浦(現:青柳)中学校出身

卒業2013年

前田 佳大さん

慎重な正確性と大胆な柔軟性の両方が要求される毎日。
現在、私が勤務している消化器外科病棟には食道、胃、胆道、膵臓、肝臓、脾臓、大腸などに発症した癌や炎症の病気で手術を待つ患者さんたちと手術後の患者さんたちが入院しています。
患者さんそれぞれにケアの内容が異なり毎日が違うことの連続で、目まぐるしい中でも慎重な正確性と大胆な柔軟性の両方が要求される毎日です。日勤、夜勤、準夜勤の3交代制勤務ですが、どんなに疲れているときでもやはり患者さんからケアに対する「ありがとう」の一言をいただけるのは、とても嬉しいもので看護師になって良かったと思います。

男性看護師としての使命
看護師の職場は女性の多い世界で、有斗高校という男だけの世界から男子が10%しかいない看護学校に入学した当初は、正直言って面食らいました。一言で言うとスカッとしたわかりやすい世界から複雑なややこしい世界に来たと言う感じ。やはり男性と女性ではものの考え方が違うものなんだなと思い、どう人間関係を築いて行ったら良いのか?と思い悩むこともしばしば...でした。けれども細かいことに気が利く優しさと言う点では、やはり女性は優れているもので、患者さんに接するためには見習っていかねばと気付きました。そして看護の現場には男性看護師が必要とされるいろんな局面があることを実習などで体験するうちに、自分が頑張ることは女性ナースのためにもなると思うようになり自然と悩みも無くなりました。身体の大きな患者さんや、術後に麻酔から覚めて無意識に暴れてしまう患者さんへの対応など、自分が体を張って対応しなくてはいけないこともあります。また男性患者さんならではの精神的なケアのためにも男性看護師はいなくてはならない存在であり、増えるべきだと思います。

小学生の時に大病したことが看護師への道に!
看護師になりたいと思ったのは小学校5年生の時でした。それまで少年バスケットボールクラブに所属する元気な小学生でしたが、ある日から、食事をしてもすぐに空腹になり疲れてしまい、腹痛に苦しむ状態になってしまいました。それはクローン病という大腸疾患の難病で、長期入院を強いられるものでした。とても辛く落ち込む日々でしたが、段々と症状が治まり回復することができたのは、お医者さんと看護師さんたちの親身な治療とケアのおかげです。そして、入院時の辛い体験を生かせるようにお世話になった看護師さんたちと同じ仕事をする人間になりたいと思いました。この思いは、有斗高校でバスケットボールを続け、全国大会を目指した3年の間でもまったく変わりませんでした。

夢への実現を応援してくれた有斗の先生に感謝
有斗高校の先生も函館市立高等看護学院への進学を応援してくださり、情報を集めて受験指導していただき、とても心強かったです。有斗高校はスポーツも奨励しますが、進学のための勉強面でもとても親身なサポートをしてくれる学校です。大学進学にしても就職にしても同期の皆んなの進路がバラエティーに富んでいるのは一人ひとりを見つめた進路指導が行き届いているからだと思います。

後輩たちが看護師になることを応援します
看護師の仕事をしていても、患者さんや院内スタッフで有斗OBに出会うことが多く、そうでは無い人からも「お!きみは有斗かい!」と声をかけられることもあり、励まされます。先輩たちが長く築いてきた伝統のおかげだと思いますので、そのことに感謝し有斗の名に恥じないよう看護師をしっかり全うしていきたいと思います。私自身は将来はさらに高度なケアが要求される集中治療室(ICU)での勤務を目指し日々精進しています。看護師はハードな職業ですが、スポーツに勉強に有斗ならではのメリハリのある学生生活は、看護師の職場で大いに活かすことができるということを有斗高校で学ぶ皆さんに知ってほしいと思います。医療に対して強い使命感を持つ後輩が看護師の仲間になることを応援します。

※2022年に取材した記事です。

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